Figma上でワイヤーフレーム、UI初期案、プロトタイプ検討を進めやすくするAI機能。デザインを丸投げするより、初速を上げる補助機能として見ると判断しやすいです。
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| 無料/既存契約 | 使えるAI機能はFigmaの契約、提供状況、ワークスペース設定で変わる。 |
|---|---|
| チーム利用 | 管理者設定、データ利用、権限範囲を確認。 |
| 確認点 | 2026-07時点で、AI機能の対象プランと組織設定を公式情報で確認。 |
Figma AIは、デザインツールFigmaに組み込まれたAI機能群です。画像生成ツールのように単体でビジュアルを作るというより、Figmaのキャンバス上でワイヤーフレームを出したり、UIの初期案を作ったり、プロトタイプの方向性を探ったりするために使います。
実務で考えると、Figma AIが効くのは「白紙から最初の画面案を作るまで」の時間です。ボタンの配置、カード型レイアウト、価格表、ログイン画面、設定画面のような定番UIは、まずAIで形を出してから人間が直すほうが速い場面があります。一方で、ブランドの世界観や細かい余白、既存デザインシステムとの整合性まで自動で仕上がるわけではありません。
Figma AIの中心は、Figma DesignやFigma Makeの中で、デザイン作業の初期工程をAIに手伝わせることです。公式ヘルプでは、First Draftにより数分で編集可能なワイヤーフレームやデザイン案を作れると説明されています。たとえば「SaaSの料金ページ」「フードデリバリーアプリ」「コンサル会社のマーケティングサイト」のような、Webやモバイルアプリでよくある画面構成は相性がよいです。
生成した画面は、そのまま納品物にするというより、Figma上でレイヤーを触り、テキストや色、余白を調整して使います。デザイナーにとっては、ゼロから四角形を並べる時間を短縮できる一方、非デザイナーにとっては「とりあえず見せられる画面案」を会議前に用意しやすくなります。
また、Figma Makeではチャットで指示しながら動くプロトタイプやアプリ案を作る方向にも広がっています。デザインと開発の境目をまたぐ機能ですが、AI creditsを消費するため、試行回数が多いチームでは月間上限の管理が必要です。
新規サービスのLP、料金ページ、問い合わせフォーム、管理画面など、構成がある程度決まっている画面ではFigma AIを使う意味があります。最初から完成度の高いデザインを期待するのではなく、社内レビュー用のたたき台を早く出す用途です。手書きメモやNotionの要件だけで議論するより、Figma上に画面として置いたほうが指摘が具体化しやすくなります。
ログイン、オンボーディング、一覧、詳細、設定のようなモバイルアプリの基本画面は、Figma AIで複数案を出してから比較すると進めやすいです。特に、プロダクトマネージャーやエンジニアがデザイナーに依頼する前段階で「こういう導線を考えている」と共有する用途に向きます。
ボタン文言、空状態の説明、フォームの補足文など、UIコピーは後回しになりがちです。Figma AIは、画面上で文言を検討する流れに組み込みやすいため、仮文言のままレビューに出してしまう問題を減らせます。ただし日本語の細かなニュアンスは人の確認が必要です。
Figmaファイルは複数人で触るほどレイヤー名やページ構成が散らかりやすくなります。AIによる整理系の機能は、レビュー前にファイルを見やすくする用途で便利です。大規模なデザインシステムでは人間の命名ルールが優先ですが、小規模チームなら整えるだけでも引き継ぎやすくなります。
Figma AIが向いているのは、すでにFigmaを使ってWebサイト、SaaS、アプリ、管理画面を作っているチームです。特に、専任デザイナーが少なく、PMやエンジニアも画面案づくりに関わる会社では、初期案の共有が速くなります。
たとえば、受託制作会社でLPの初期構成を何案も作る場合、スタートアップでプロダクトの仮説検証画面を短期間で作る場合、社内システムの画面案を非デザイナーが整理する場合には検討価値があります。Figma AIは「デザイナーの代わり」ではなく、デザイナーに渡す前の材料作りや、デザイナーが初速を上げるための補助として考えると失敗しにくいです。
印刷物、ロゴ、イラスト、広告バナーのビジュアル制作を主目的にする人には、Figma AIだけでは物足りない可能性があります。FigmaはUIデザインや共同編集に強いツールなので、画像生成そのものを重視するならAdobe FireflyやCanva AIのほうが合う場面があります。
また、既存のデザインシステムを厳密に守る大企業では、AIが生成した画面をそのまま使うと、コンポーネントや余白ルールから外れることがあります。公式ヘルプでも、First DraftはFigma側のライブラリを基盤に生成する仕組みで、自社デザインシステムをそのまま使って生成する機能には制限があると説明されています。ブランド管理が重要なチームでは、AI生成後のレビュー工程を省かないほうが安全です。
2026年5月時点で、Figmaの料金表は米ドル表記です。Starterは無料で、AI creditsも一定数含まれます。ProfessionalはFull seatが月額16ドル、Dev seatが月額12ドル、Collab seatが月額3ドルとして掲載されており、Full seatには月3,000 AI creditsが含まれます。OrganizationやEnterpriseでは、より多いAI creditsや管理機能が用意されています。
| プラン | 2026年5月時点の目安 | AI利用の見方 |
|---|---|---|
| Starter | 無料 | 小さく試す用途。AI credits上限は小さめ |
| Professional | Full seat 月額16ドルなど | 小規模チームの本格利用向け |
| Organization | Full seat 月額55ドルなど | 複数チーム、ライブラリ、管理機能を重視 |
| Enterprise | Full seat 月額90ドルなど | 大企業向けの管理・セキュリティ重視 |
注意したいのは、AI機能が単純な「使い放題」ではなく、AI creditsで管理される点です。Figmaのヘルプでは、Figma Makeのようなエージェント型AI機能は、タスクの複雑さ、参照するファイルやライブラリ、使うモデルによって消費量が変わると説明されています。短い文言修正と、アプリ全体を生成する指示では消費感がかなり違います。
契約前には、席種、AI credits、追加クレジットの扱い、チーム全体での共有可否を確認しておくと、月末に「思ったより使えない」となりにくいです。
| 確認項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
| 日本語対応 | プロンプトは日本語でも使えるが、生成文言は人の校正が必要 |
| 商用利用 | クライアント案件でAI機能を使ってよいか、契約・社内ルールを確認 |
| データの扱い | 社外秘のUI、未公開サービス、顧客データを入力する前に管理設定を確認 |
| AI credits | 無料枠と有料席の月間上限、追加課金の有無を確認 |
| チーム管理 | 誰がFull seatを持つか、閲覧・コメントだけの人をどう分けるかを整理 |
| 既存デザインシステム | 生成物をそのまま使わず、コンポーネントや余白ルールに合わせて直す |
UIデザインやプロトタイプ制作を中心に考えるなら、Figma AIは最初に見るべき候補です。一方、SNS投稿や広告画像の量産ならCanva AI、画像生成や商用素材の扱いを重視するならAdobe Firefly、ロゴやブランドキットの自動生成ならLookaも比較候補になります。
デザインAIを横並びで選びたい場合は、Figma AI・Canva AI・Adobe Firefly・Lookaの比較記事を読むと、用途ごとの違いを整理しやすくなります。このページではFigma AI単体の判断材料に絞り、詳しい比較は別記事で扱います。
2026年5月時点では、StarterプランにもAI creditsが含まれます。ただし無料枠は試用向けで、継続的にUI案を生成したりFigma Makeを使ったりするなら、有料席を前提に考えたほうが現実的です。
日本語の指示でも利用できます。ただし、UIやヘルプは英語中心の部分があり、生成された日本語コピーもそのまま使えるとは限りません。日本語サービスの画面では、最終的な文言チェックを入れることをおすすめします。
2026-07時点では、Figmaの公式利用条件、組織設定、チームのデザインシステム、使う素材の権利を確認します。生成UIは初稿として便利ですが、ブランドルール、アクセシビリティ、実装可能性は人が確認してから納品してください。
Figma AIは、UI画面、ワイヤーフレーム、プロトタイプの作業をFigma内で進めるための機能です。Canva AIは資料やSNS画像、Adobe Fireflyは画像生成やクリエイティブ素材に強みがあります。詳細な比較は、デザインAI比較記事で整理するのが分かりやすいです。
社内共有用のラフ案なら作れます。ただし、実際に公開するWebサイトやアプリ画面では、情報設計、アクセシビリティ、余白、コンポーネント設計の確認が必要です。Figma AIは最初の形を作る道具であり、最終品質を保証するものではありません。
Figma AIの機能やAI creditsは変更されることがあります。契約前に、利用する席種とチーム内の使い方を決めてから確認すると選びやすくなります。
Figma AIの公式ページを見る →Figma AIは、AIでデザインを完全自動化するツールではありません。価値が出やすいのは、UIの初期案を早く出す、レビュー前に複数案を用意する、プロトタイプの方向性を短時間で確認する、といった場面です。
すでにFigmaを使っているチームなら、導入のハードルは低めです。逆に、Figmaを使っておらず、SNS画像や広告バナーだけを作りたい人には遠回りになる可能性があります。Figma AIを検討すべきなのは、Webサービス、アプリ、SaaS、管理画面など、UIを継続的に作る個人・会社です。料金だけでなく、AI creditsとレビュー体制まで含めて見ると、自社に合うか判断しやすくなります。